[7月の課題]
〜石麿にわれ物申す夏痩せに良しという物ぞ鰻取り食せ〜
今年も暑い夏の到来だ。栄養を付けて夏バテに注意しなければならない。
ビタミンが豊富なウナギは、古代から大伴家持が夏痩せに推奨している。また、江
戸時代には平賀源内がコピーライターのように、丑の日に食べましょうとPRしてい
る。
毎日新聞「余録」(2025年7月18日)は次のように書いている。
■古来、中国の陰陽五行思想は…
〈古来、中国の陰陽五行思想は日本人の生活にも影響を与えてきた。五行のうち木
火金水は方角では東南西北、季節は春夏秋冬に当てられる。土は特別で中央に位置し
、季節の変わり目を代表する。土用である。
四季それぞれに土用があるが、特に重視されたのが夏だ。食欲減退や夏バテ対策に
「土用灸(きゅう)」を施し、「土用蜆(しじみ)」を食した。江戸後期から流行し
たのが土用の丑(うし)の日のウナギのかば焼きである。
200年前に大阪で出版されたガイドブック「江戸買物独(ひとり)案内」に「元祖
」「丑ノ日」をうたう神田のウナギ屋が掲載されている。この本の序文を書いた狂歌
師の大田南畝(なんぽ)(蜀山人)や才人、平賀源内のアイデアという説もあるが根
拠は乏しいらしい。
ビタミンが豊富なウナギの効用は古代から知られていた。「石麿(いわまろ)にわ
れ物申す夏痩せに良しという物ぞ鰻(むなぎ)取り食(め)せ」。痩せた石麿という
名の人に大伴家持がウナギを勧めた歌が万葉集にある。
今年はあす19日と31日が土用の丑の日。「さあうな重」といきたいが、絶滅危惧種
に指定され、国際取引規制を求める声もある。減少が続いてきた稚魚のシラスウナギ
の豊漁が伝えられるものの、資源の回復と喜ぶのはまだ早いらしい。
コースメニュー並みの価格では注文にも勇気がいる。輸入モノを使って1000円台で
提供する店も登場しているというから「丑の日」限定なら許せるか。卵から完全養殖
する技術開発も進んでいるそうだ。資源の枯渇を心配せず、低価格で味わえる時代が
待ち遠しい。〉
ところで、鰻の捌き方は、東京では背中から、大阪では腹からと聞くが本当だろう
か。まだ確認したことはない。いずれにしても、国産の天然物をたらふく食べてこの
夏を乗り切りたいものである。
※蛇足になるが、大阪では7月25日の天神祭にハモを焼いて食べる習慣があった
。これも夏バテ防止法の一つだったのかもしれない。さらに蛇足になるが、私が入社
した昭和46年ごろには、大阪の企業では天神祭の日は半ドンであったことを書き添
えておこう。
それでは、例によって上記の中から出題します。
■2026年7月(No.180)
題:「変わり目」 (進 選)
題:「与える」 (みゆき 豊 共選)
題:「乏しい」 (弘 選)
題:「痩せる」 (すゑ子 選)
題:「待ち遠しい」 (航太郎 選)
(各題2句出し)
◎今月の締切:7月24日(金) 正午必着
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