[9月の課題]
〜九月の雨はやさしくて〜
その昔、中学生の弟の部屋の壁に、太田裕美の大きなポスターが貼ってあったこと
を覚えている。当時は、舌足らずのような歌声の「木綿のハンカチーフ」が大ヒット
していた。その後、もの悲しい調子の「九月の雨」もヒットした。私は後者が好きで
あった。
■九月の雨 唄:太田裕美 作詞:松本隆 作曲:筒美京平
車のワイパーすかして見てた 都会にうずまくイルミネーション
唇かみしめタクシーの中で あなたの住所をポツリと告げた
September rain rain 九月の雨はつめたくて
September rain rain 思い出にさえしみている
愛はこんなにつらいものなら 私ひとりで生きてゆけない
September rain 九月の雨はつめたくて
ガラスをとびさる公園通り あなたと座った椅子もぬれてる
さっきの電話であなたの肩の 近くで笑ったひとは誰なの
September rain rain 九月の雨の静けさが
September rain rain 髪のしずくをふるわせる
愛がこんなに悲しいのなら あなたの腕にたどりつけない
September rain 九月の雨の静けさが
季節にあせない心があれば ひとってどんなに幸せかしら
ライトに浮かんで流れる傘に あの日のふたりが見える気もした
September rain rain 九月の雨はやさしくて
September rain rain 涙も洗い流すのね
愛が昨日を消してゆくなら 私明日に歩いてくだけ
September rain 九月の雨はつめたくて
September rain 九月の雨はやさしくて
さて、例年9月から10月頃にかけてやってくる、秋の長雨シーズン「秋雨」。
夏の空気と秋の空気がすんなり交代せず、性質の異なる2つの空気が押し合いになる
。その境目では、上昇気流が起きて雨雲が発達しやすくなる。これが秋雨前線として
長引く雨を降らせることになる。
ベランダのさびしそうな物干し台を眺めながら、雨空を見上げて物憂げに「Septem
ber rain rain」と口ずさむのも一興だろう。
それでは、例によって上記の中から出題します。
■2025年9月(No.170)
題:「濡れる」 (進 選)
題:「髪」(毛髪の髪) (仁 選)
題:「都会」 (テツオ 選)
題:「調子」 (あかね 選)
題:「舌」(毒舌の舌) (航太郎 選)
(各題2句出し)
◎今月の締切:9月24日(水)正午必着
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